パプアニューギニア活動記

JICA青年海外協力隊 2016年度2次隊 小学校教育隊としてPNG(パプアニューギニア)へ

協力隊活動2017上半期

学期末試験

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4/14(金)がGood Friday(聖金曜日)で祝日にあたるため、今学期は木曜で授業が終了です。そんな中、学期末試験を行いました。

ちなみに、イースターは4/16(日)になります。イースターは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」であり、その前の金曜日がGood Fridayです。何やらお祭りごとがありそうで、ご馳走が振る舞われる予感。今から楽しみです。

学期末試験は準備が大変でした。まずはカンニング防止対策のために、問題を2種類作成。とは言っても数字を変えたら公平ではないので、問題の順番を入れ替えたパターンを作成。隣同士でカンニングできないようにしました。見た目は全く同じなので、それに気付かず隣の生徒の答えを丸写し、という猛者もいましたが・・・。さらには学校のコピー機が使えない状態だったので首都に行った際にJICA事務所でコピーをさせてもらいました。JICA事務所のコピー機は日本と同じクオリティで素晴らしかったです。早くてキレイ!

▲試験問題。今回は分数がメインです。分数は既に5年生までに習っていますが、殆ど理解していなかったために6年生で再度学習しました。

試験は欠席率が10%くらい。休む生徒はだいたい「できない」子たち。しかし、それで済まされてしまってはパプアの先生と同じ。パプアの小学校では欠席した生徒の成績は「大体この程度かな」という先生の裁量で決まります。これでは公平とは言えません。ですから、欠席した生徒には週明けの今日、追試を行いました。それでも全員受験は達成できていません。なぜなら学校に全く来ていないからです。残念ながらこのような生徒はクラスに40人中3~4人はいます。

▲試験光景(6Bクラス)

▲追試の様子(6Cクラス)

 

【この試験で評価できた点】

いつもはボールペン、修正液が手放せない生徒たちも、鉛筆と消しゴムのみで受験するように前々から言ってあったので、ほぼ100%持参してくれたこと。

サービス問題があったとはいえ、そこそこの点数を取るようになってくれたこと。(1学期始めに同じテストをやったら恐らく壊滅状態だろうなと思われる)

【今後の課題】

足し算、引き算が出来ない生徒があまりにも多かったこと。(2学期はさらに基本から指導する必要あり)

教えたばかりの分数の計算(+、-、×、÷)が頭の中でごちゃごちゃになり、計算問題の正答率が極端に低かったこと。

英語を理解していない生徒が少なからずいて、問題文を全く理解していなかったこと。

カンニングの癖があり、目を盗んでは隣の生徒の答えを写す行為が一部で見られること。

解き終わったらすぐに周りとお喋りすること。

このように色々ありますが、初めての学期末試験の実施は無事に終わりました。採点は終わったので単問ごとの問題分析の後、返却と解説授業を行います。

<おまけ>

▲自分が写っている写真を1枚ずつプレゼント。首都のショッピングモールで「フジカラー」のお店があったので、そこでプリントしてもらいました。こんな綺麗な写真は初めてという表情をしていました。(ポポンデッタには写真屋さんはありません)

▲庭のバナナ。これは甘いバナナです。真ん中に緑の房が見えると思います。そろそろ収穫時。緑色でも味は黄色いバナナと同じ!

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