11月8日はココポから車で約30分のラバウルに行き、「火山観測所」と「タブルブル山登山」に挑戦してきました。いずれも任地に戻ってからの理科指導の教材にするためのものです。PNGのほとんどの学校は、教科書も社会科見学旅行もないので、学校で写真を見せたり正しい知識を伝えることはとて大切なことなのです。
【火山観測所】
ラバウルの町から車で10分程、山の中腹にある観測所。パプアニューギニアの火山活動について説明を受けました。環太平洋造山帯の端に位置するこの地域は、日本と同じく地震が多いことで有名です。津波の恐ろしさについても数々の展示がありました。
▲観測所から見たラバウルの町
▲観測モニター室
▲PNGの火山活動について説明を受けます。
▲地震計
▲津波に関する展示。しかし、使われている写真の中には明らかに「合成」の偽物があり、残念でした。まだまだ専門家レベルでも津波については詳しくないようです。
▲地元の小学生が見学に訪れていました。
【タブルブル山】
さあ、待ちに待った(?)タブルブル山への登山です。
午前中は小雨が降り続いていたのですが、午後は天候が回復して登山に支障がないという判断で、タブルブル山への登山を決行。登山口にはワントクが暮らしているので、そこでお金を払わないと入れません。通行料のようなものです。
麓から頂上までの登山時間は往復で1時間30分程度です。しかし、足元は火山岩で勾配もきついので滑りやすく、頂上に近付けば近付くほど火山の熱が足元から襲ってきます。転んで手をつけば火傷しますので要注意です。(今後行かれる方は軍手があった方が良いでしょう。)
登山の難易度としては決して高くはないと思いますが、登山道も整備されていないので、グループで行くか、現地ガイドを帯同させないと厳しいかと思います。
もともとラバウルには政府機関も集中している大きな町でしたが、1994年の噴火の降灰によって空港は放棄され、ココポの町に新政府機関と空港が移転したという歴史があります。また、2006年と2014年にも噴火を起こしています。
▲この山の頂上まで歩きます。
▲活火山ゆえ、あちこちから熱湯が湧き出ています。
▲途中、狭い道を通ります。水ではなく熱湯なので注意が必要です。リアル「押すなよ、押すなよ!」状態でした(笑)
▲山頂の標高は223m
▲意外と急斜面(現地の人はサンダル!!!)
▲頂上に到着しました!
▲硫黄の匂いがしますので長時間留まることはよろしくありません。
頂上では火口の反対側に向かって「やっほー」と言ってやまびこにチャレンジ!見事、きれいなやまびこを聞くことができました。
次の日・・・何人かは筋肉痛でした(*_*;