パプアニューギニア活動記

JICA青年海外協力隊 2016年度2次隊 小学校教育隊としてPNG(パプアニューギニア)へ

協力隊活動2018上半期

ライフラインの脆弱性

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昨年のこの時期も同じような感じだったのですが、今年も状況は改善されずに不便な生活が続いています。何が不便かというと「電気」「水道」「携帯電波」です。

【電気】

ほぼ毎日、午後は停電しています。計画停電といったところですかね。

暗くなるころには復旧するので特に問題はありませんが、扇風機も使えない状況になるので不便。冷蔵庫も半日ぐらいなら冷えたままの状態なので、そこまで心配する必要もなく。

【水道】

これもほぼ毎日、数時間の断水で済むこともあれば、24時間近くの断水もたまーにあります。断水中でも数分間ちょろちょろと出ることもあります。その時を狙って食器洗い、歯磨き、シャワーを済ませようとしますが、その途中で再び断水に見舞われることもあり。特にシャワー中に断水すると泣きたくなります。再び水が出ないかとシャワーの下で10分ほど突っ立っているのですが、復旧の見込みがない場合は濡れタオルで体の泡を拭くしかありません。

しかし、今年は慣れてきましたので断水でもなんとか前向きに生活できるようになりました。

つい先日、日本でも水道管が凍って大騒ぎとなりましたが「蛇口から水が出るのは当たり前」という意識なんでしょうね。そういう時のために、水も備蓄しておくことは非常に大切だと思いました。

【携帯電波】

電波は電気や水道と同じように必要不可欠なもの。情報もスマホから仕入れるのが主流ですし、JICAとのやり取りもメールとなっていますから、電波が入らないとなると不便を強いられます。

デュアルSIM(2枚同時にSIMをスマホに入れる)が主流で、私も2社のSIMをスマホに入れていますが、この時期どちらか一方は電波が入らないことも多々あります。2社とも入らないことも数時間続いたりします。「電波が入った!」と喜んだのも束の間。実は電波があっても通信は出来ない、という不思議な状態もあります。

「4G」とか「3G」という表示はあるのに、LINEメッセージを送るのに10分以上要したり、ニュースのページを開くのに途中で止まってしまったり・・・ということはよくあります。

過去、最大で48時間電波が届かない状態がありましたが、今年に入ってからはそこまで酷い状況は発生していません。最大でも18時間程度です。これでも日本だったら大騒ぎでしょう。

これらの不便さも、きっと来月か再来月あたりには改善されると思います。それまでの辛抱です!


 

最近になって国が「輸入の水、清涼飲料水にさらに課税をする」ということが発表されました。1ℓあたり3キナ上乗せだそうです。ミネラルウォーターだったら倍額に! PNG産を守るためだとは思いますが、いくら何でも税率が高すぎます。日本だったら100円のペットボトルが200円になるのと同じです。

▲飲料水の税率アップ(スーパーマーケットにて)

パプアニューギニアの最高学府「UPNG」(University of Papua New Guinea-パプアニューギニア大学)も、今年から学費の値上げをするそうで、一気に2.5倍ほどの学費になります。ますます国民から遠い存在となってしまいますね。残念です。

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このように、PNGでは日本では考えられない「あり得ない」ことが普通に起こる国です。しかし、途上国では頻度の違いはあるにせよ、同じようなことが生じていることでしょう。

要は「国民生活の何に軸足を置いているか」の意識の違いでもあると思います。なぜなら、上に挙げたことに対してストレスに感じている国民は少ない訳ですから。

-協力隊活動2018上半期

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