授業は順調に進み、どのクラスの出席率も9割近くを保っています。まだ年度始めということもあり、どの学年も比較的まじめに先生も生徒も学校に来ているようです。今日は午後から目と耳の検診がありました。午後から実施なので、先生も生徒もいない(帰ってしまった)クラスがあり、全校生徒が受診したとはとても言えない状況。日本のように担任の先生が連れて行って並ばせて・・・なんてことはしません。基本的には放置です。勝手に受診して勝手に終わる、といった感じで適当ぶりが伺えます。
▲パプア人は目がいいから全員が楽々クリア
▲Eがたくさん並ぶタイプは初めて見ましたけど、どちらに向いているかという点では日本と方法は同じです。
▲耳鏡による耳の検査。
途上国はどこも同じような状況だと思われますが、衛生状態が悪く、川の水での洗体、雨水を飲む、裸足で歩く・・・など、細菌や寄生虫に感染しやすい環境の中で暮らしています。特に子どもの目や耳の病気の発見は遅れることが多く、このような学校での検査が一定の効果を挙げているそうです。
パプアニューギニアは赤道と南回帰線に挟まれたところにあるので、理論上は年に2回、太陽の南中高度が90度になります。おおよそ11月頃と2月頃なのですが、つい先日、正午の太陽高度を測ったら90度に極めて近い高度でした。
日本では真上から太陽が照りつけるなんてことはありませんから、なかなか貴重だと思います。
でも、東京での夏至の南中高度は78度にもなるんですね。これはほぼ真上から照らしているのと同じです。逆に冬至の南中高度は32度。
この季節によって異なる太陽高度を建築に用いたのが日本の家屋に見られる「庇(ひさし)」。夏は直射日光が家(縁側)に入らない、冬はしっかりと縁側まで日光が入ってきて温められて暖をとるのに役立ちます。
▲人物の影が真下にできるとこんな感じ。
最後に。パプアニューギニアの国歌で最も気に入っている動画を紹介します。PNGの大自然や文化がよく表現されていると思います。1:20から出てくる建物は国会議事堂です。