今日の朝、起きてみると雨。ポポンデッタでは朝に雨が降ることは滅多になかったのですが、アロタウは1日1回、どこかのタイミングでザーッと降るらしいです。
30分位で止むよ、と聞いていたので暫く家で待機していると本当に止みました。7時30分に家を出る予定が7時40分になりました。でも学校まで徒歩10分もかからないので問題ナシ。(学校は8時から)
学校に着いて正門で生徒の様子を観察してみました。8時に近付くと先生が拡声器を持って「ノロノロ歩いている生徒は走って来なさーい!」と叫んでいます。ここはパプアだよね?と驚きを隠せませんでした。もちろん先生も8時前には全員揃っていて、各クラスで朝の合唱をしています。(国歌が多い)
▲2階建ての校舎もあります。
前の学校(レスレクション小学校)は、先生が8時に揃うことは100%ありませんでした。1日来ない先生も日常茶飯事。それが、ここコエアブル小学校では先生も生徒も8時から15時まで学校の外に出ることすら許されません。(外出するときは校長にサインをもらうシステム)
朝は先生方も忙しく、自分に割り当てられた部屋の執務机で作業をしていました。こういう放置のされ方なら納得。
▲大きめの部屋に机がポツンと。鍵も渡されて自由に使えます。
9時になると、校長先生が呼びに来てくれて「今から各クラスを訪問するよ」とのこと。何と、全クラス(18クラス)を回って自己紹介や日本の紹介をしてくれという指示が!1クラス15分としても270分(4時間30分)だよね・・・。な、長い。
3年生から順番に8年生まで。昼休みを挟んで終業の15時までずーっと自己紹介。上級学年になるにつれて日本についての質問などが多かったので、気付いたら15時、という感じでした(+_+) 正直、疲れた。(日本語での授業を朝から晩までやるのは日本でも慣れているけど、ずっと英語なので頭がいっぱいいっぱいになります。)
▲これは6年生を訪問した時の写真。教室がキレイ!
それでもずっと校長が付き添ってくれたのには「めんどうみ」の良さを感じずにはいられませんでした。こんなことは前配属先では絶対になかったことです。時間通りに授業を始めて、欠席もほとんどいない、結果として学力レベルが高かったです。なぜ分かったかと言うと、日本とPNGの比較でこんな問題を出してみたんです。
<人口の比較>
JAPAN 127,000,000
PNG 8,000,000
では、日本の人口はPNGの何倍でしょうか?
この問題は簡単に計算するために「0を消す」というやり方が一般的です。7年生で出題した時は、多くの生徒が0を6つずつ消して、127÷8という計算ができていました。(答えは約16倍)
同じ7年生でも、前の学校ではクラスに1人か2人できれば御の字でしたので、「これが教育レベルの州による格差か~、同じ国とは思えないな~」と呟いていました。
校長先生はお話好きで、10時から10時30分の「休み時間」もずっとお話していました。2年前に日本に来たことがあるので、そのお話をずっと。なぜかヤマダ電機のポイントカードを大切に持っていたし(笑)。また来るのかな?でも有効期限は切れているよね( ;∀;)
ようやく昼休みになって、楽しみにしていたスクールマーケットに遊びに行く時間。スクールマーケットはきちんとした屋根がある建物で、地面に座って物を売るというスタイルではありませんでした。しかし、種類は前の学校が圧勝。腹持ちが良さそうなのは、「バナナとソーセージの串焼き」と「マフィン」ぐらいしかありませんでした。マフィンも手作り。味は良かったです。
▲きちんと列を作って購入していました。
校長先生は、午後の授業までの間に学校裏にあるビーチに連れて行ってくれました。このビーチは学校専用だそうです。すごっ!
▲先生の家は学校敷地内にあるので、校長は自分の子どもを連れて・・・
▲ここから船(ディンギー)に乗って出かけることもあるそうです。
▲これが学校専用のビーチだなんて、贅沢すぎる!
今日(木曜日)は放課後の研修がありません。(それ以外の曜日は何らかの先生向けの研修があることが多い)
街のスーパーが開いているのは17時までなので、家に帰ってから街に行くことにします。あー、忙しい1日が終わった・・・。こんなの久し振りだ。
▲帰り道も生徒と一緒に。色々な質問攻めに。
▲警察署
▲銀行(BSP)
▲ガソリンスタンド
▲オーストラリアが建てた戦争(日本軍が侵略した1942年)の記念碑