今週からKB（Koeabule）小学校での授業が始まります。生徒のレベルも分からないのでドキドキでした。果たしてどうなるか？
６年生のクラスの数学を担当するのですが、生徒全員が英語を理解できるので、気持ちラクです。
朝８時前。教室に入る前に係の生徒が全員の爪の長さと手をきちんと洗っているかのチェックを教室前で実施します。
▲これらの写真は5年生です。
初回の数学は「温度計の読み方」です。もちろん温度計はありませんので、どのような場面で温度計が使われるのかを説明してから本題に入ります。
温度と関係しているものでは体温計が一番身近ですね。しかし、自分の体温を知らない（測る機会がない）ので、理解させるのに苦労します。３６℃前後と言っても「ふーん」という感じです。天気予報も見ないので、今の気温がどれくらいなのか、という感覚も持ち合わせていません。「冷蔵庫の中は？」と聞いたら、どのクラスでも「０℃！」と答えていたので、０℃が冷たいということは理解しているようです。でも実際には０℃の冷蔵庫だったらかなり困ってしまいますね！
これは、初回からなかなか難しいテーマです。
温度計を読む際には、目盛りに全て数字が印字されていないので、「何度刻み」なのかをまず理解させることが重要です。ほぼ１００％のパプア人は、見えていない数字を想像することが極端に苦手です。２０℃～３０℃の間が１０個刻まれていたら１目盛りが１℃。５つ刻まれていたら１目盛りが２℃。このぐらいは「パッと見」で分かりそうですが、特に２℃ずつの目盛りは難しかったようです。
▲本日の板書の一部
▲初回から真面目に聞いてくれました。
▲でもガムは結構噛んでたな。気になる･･･
今日の通常授業はNational Book Week（読書週間的なもの）のイベントのため、１０時で終了。（今週は授業時間数が限られている。）１０時以降は１５時までずっと本に関する行事。午後はずっと読書･･･。
外でオープニングセレモニーをやるそうなので行ってみると･･･
何と！！時間通りに始まった！！（当たり前だけど奇跡①）
しかも担任の先生が生徒を並ばせているではありませんか！（当然だけど奇跡②）
さらに、喋っている生徒を先生が遠くから小石を投げて注意しているではありませんか！（少々乱暴だけど奇跡③）
▲体操ではありません。手で１２０度の角度を作れという指示に従う生徒（読書週間と関係ないけど賢い）
今までのパプア生活を考えたら奇跡の連続で、ここはどこの国だ？と錯覚してしまいます。本に関する行事が進行する中、６年生は同時進行で健康診断＆予防接種が行われました。（前の学校では見なかった気が･･･）
▲どこのオジサンかと思ったら医者でした(‘ω’) 白衣着ましょう！
▲まさかの！定規を当てて測っています。多少の誤差は無問題！
▲教室で待っている生徒は騒がしくなるので、日本の城を見せて遊ばせておきました。
健康診断で驚いたのは身長を測るときの定規･･･ではなく、生徒が「熱っぽい」などと自覚症状を言うと、その場で薬が無料でもらえること。大胆というか何というか･･･。日本だったら信じられないことですけどね。（ちなみに公立病院で処方される薬は無料です。）
読書の時間は暇になるので、エレメンタリー（１・２年生）を訪問してみます。エレメンタリーは同じ敷地にありますが、組織としては別になるため、校長も別にいます。制服は選択制のようですが、ピンクのギンガムチェックが可愛らしい。
▲教室の中から興味津々で覗いてきます。
▲とても明るい子たちです。
▲気軽に手を振ってくれます。
下校前は恒例の掃除。いつもこまめに掃除しているので敷地内はとてもキレイに保たれています。
任地変更前（ポポンデッタ）ももちろん楽しかったですが、アロタウもそれに負けないぐらい充実した仕事、生活ができています。むしろ任地変更に感謝！？
