8/13 今日は野外訓練2日目でした。朝のつどいはいつも通りありました。今日はホンジュラスの国旗掲揚でした。青は太平洋とカリブ海、白は国の統一と象徴を表しています。中央の5星は中央アメリカ連邦再統への希望を表しています。星はそれぞれホンジュラス(中央)、グアテマラ(左上)、エルサルバトル(左下)、ニカラグア(右上)、コスタリカ(右下)を表しています。
8/12(金)～8/13(土) 野外訓練
まず、野外実習訓練班は当日の朝に発表となります。13名～14名で1グループ。私はD班。生活班で同じになったのは私以外に1人で、それ以外の人は話すのが初めての人が多かったです。男性6名、女性8名の14名で訓練スタート。メインは裏山を使って数々のチームビルディングをこなしていくものですが、それが難しい！
一例を挙げると、丸太の棒に14人全員がランダムに乗って名前の五十音順に下に落ちずに並び替えるものだったり、巨大シーソーに14人が2人ずつ乗って最後までバランスをとるものだったり、みんな違う絵を持ち、周りには見せずに1対1で話をしていき、連続するストーリーを間違いなく完成させたり･･･。もちろん制限時間が課されます。そのビルディングの後では必ず「振り返り」の時間が設けられており「何を目的にこのビルディングを行ったのか、達成度は何%か」などを振り返ります。私たちの訓練班の名前は「全力テキトー小学校」という、一見ヘンテコリンな名前なのですが、とても深い意味を持った名前で、モットーは「よく遊び、よく食べ、よく寝る」でした。このブログの字面だけではとても和やかそうに見えるかもしれませんが、日射病との戦いもあり、結構厳しいものでした。班の中では「バディー」という2人組のペアをゲームで決定し、最初から最後まで常にバディーの健康状態を気にしながら2日間を進んでいきます。
食事は1日目の昼から2日目の昼まで一定量の食材しか与えられません。薪も山から拾い集めてきます。覚えている範囲で食材は何が与えられたかと言うと･･･
1日目昼 米・きゅうり4本(14人で！)・塩(4食分まとめて)
1日目夜 米・小麦粉・ジャガイモ・玉ねぎ4個・鶏肉1塊・カレー粉少々・卵4個・トマト3個・小松菜少々・(以上、最後の食事まで使う)･･･ここからは「カレー」が想像できますが、とてもカレーを作れるようなカレー粉の量ではありませんでした。結局、うどんを粉から作ることに。
2日目朝 新たにココナッツミルク・紅茶
2日目昼 新たに豆腐製作セット
ざっとこんなところです。1日目の夜に食材がまとめて渡されたのでどう使おうか考えて調理することになりますが、なんと2日目の昼に残しておいた食材で作り始めたところ、本部から「この昼食は他の班のため(うちはＩ班)におもてなしをしてもらいます」だと！最後の昼食を豪華にしようと考えていた班にはビックリ仰天です。こういう仕掛けも多くあり、常に変化に柔軟に対応する姿勢と、「ボランティアは誰のためにやっているのか」「自分一人ではなかなか難しい」という課題を次々に課されていきます。ちなみにKTC施設内は立ち入り禁止、水道は屋外の1本のみ、汚水は外に流さずまとめて処理、トイレにはトイレットペーパー無し！という過酷な状況でした。もちろんお風呂なんてありません。1日外で活動してからの風呂無しは正直厳しかったです。夜は寝袋で、135人全員が体育館で寝ます。床が硬くて痛かったし、ダニに沢山食われて2日目は散々でしたが、奇跡的に23時位から朝5時半位まで起きませんでした。こんな自分にもビックリ。水道、トイレ、風呂の制限という状況下では洗顔も歯磨きも十分に行えませんが、その中でもモチベーションを保ち、笑顔で活動しようと意識しました。
経口補水液の作り方も習い、任国で薬局やスーパーが無い状況でも体の水分を失わないようにする飲料の作り方を覚えました。この経口補水液はコレラによる死者を激減させ”20世紀最大の医学上の進歩”と言われるようになった医療法の1つです。(現在も途上国の子どもたちの死因第2位は下痢です。この経口補水液の作り方を知っていたら、大切な命を救えるかもしれません)
そんなこんなで2日間、33時間にわたる野外訓練は終了しました。17時に外部講師からの解説講座が終わると、みんなかなりのハイテンションで居室に戻り、速攻で風呂に入り「夜の飲食会」に出掛けていきました。私も、とあるメンバーで参加しました。そこに生活班で同じキルギス隊員候補生と一緒になりビックリ。彼女、とてもしっかりした考えの持ち主で、いつも刺激を受けています。
さて、明日は月曜日に向けたテクニカルクラスの発表準備を進めることにします。
