パプアニューギニア活動記

JICA青年海外協力隊 2016年度2次隊 小学校教育隊としてPNG(パプアニューギニア)へ

協力隊活動2017上半期

パプア人の収入は?

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現地の人の1か月の給料はだいたい500~1000キナ程度。パート(レジ打ち等)で時給3キナ程度です。このお給料で何が買えるのか見てみようと思います。

その前に。PNGでは基本的に給料の支払いはFortnight(2週間に1度)で、1か月の給料を分割して2週間ごとの金曜日に支払われます。例えば月給1000キナの人は、500キナずつ振り込まれるという形です。

普段食べる野菜や芋類は安いので問題ありません。しかし、少し贅沢をしようと思うと輸入物が多くなるので途端に物価が上がります。下の表は主な品目と、パートでどれだけ働いたら買えるのか、という目安です。

品目 平均価格(キナ) パート時間換算
ほとんどの野菜類 K2以下 1時間未満
ミネラルウォーター・コカコーラ K2 40分
食パン(1斤) K3 1時間
牛乳1ℓ・米1kg いずれも輸入 K7 2時間
玉子1パック(10個入り) K10 3時間
食パン用チョコクリーム・輸入 K30 10時間
アイスクリーム(1ℓ)・輸入 K30 10時間
パスポート発行手数料 K100 33時間
首都への航空券往復 K600 200時間

このように、食料品でも現地の人には購入が難しいだろうと思われるものも多くあります。私たち隊員はこれら輸入品の購入に困ることがないくらいの生活費は頂いていますが、ペットボトルを何本もビニール袋に入れて持ち歩くことは、日本で1000円札を見せびらかして歩くようなもの。スーパーで買ったものは必ず鞄の中に入れて持ち歩くようにしています。また、これらのゴミは自宅の裏ですぐに燃やします。証拠隠滅です(笑)

以前「俺はこの町から出ることなく一生を終えるだろう」という言葉を聞きました。なるほど、航空券だけでもかなりの大金。生活するだけでやっとのお金ですから、首都を実際に見ることができない人が大勢いるのですね。ちなみに貯金をしている人は殆どいないと思います。1000キナの給料でワントク(しかも働いていない)が10人も一緒に暮らしていればそうなりますよね・・・。

 

党首が来た!

月曜日の昼過ぎ、道を歩いていたら何やら広場で盛り上がっている様子。聞けばどこかの党首が来るとのことで、ちょっとしたお祭り騒ぎになっていました。党の名前は結局分かりませんでしたが。前回のお祭り騒ぎは5月2日、オニール首相が来る「はず」の日でした。

http://39jpng.com/2017/05/03/%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%81%8c%e6%9d%a5%e3%82%8b%e3%81%9e%ef%bd%9e%ef%bc%81/

▲お祭り騒ぎの時の記事

▲体にブアイ(ビートルナッツ)を巻き付けているのが面白い!セカンダリースクール(グレード9)の生徒です。


選挙期間中、街のいたる所で選挙ポスターを見ることができます。貼る場所は決まっていないので滅茶苦茶です!木の上とかにも貼ってあって読めません。(パプア人は視力が4.0あるので見えるそうですが)

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