週が明けて、今日から8年生(Grade 8)のNational Examination(国家試験)が4日間の日程で始まりました。この成績で上級学校(セカンダリースクール)に進学できるか決まります。つまり、ここで落とされてしまうと最終学歴は「基礎教育課程卒」(日本だと中2相当)となってしまうのです。もちろん留年制度や再試はないので一発勝負です。PNGの8年生は今日、一斉に国家試験です。日程はもちろん、時間や科目の順番も決められています。
ちなみに6年生の教室は、8年生の近くのため今週はお休み。私も今週はお休みとなります。
今日は初日の様子の一部をご紹介します。
試験会場は8年生の教室3つを使いますが、103人を名前のAから並べて34~35人に分けます。つまり、8年生のクラスは関係なく入室ということになります。
不正防止のため、手ぶらで入室しなければなりません。ボールペンと定規も新しいものを各机にセッティングします。(この作業を朝手伝いました) ですから、日本のように「筆記用具を忘れずに!」という心配は一切ありません。
▲朝、ボールペンと定規をセットしているところ
▲一人用の机はほとんど無いので、このような形で試験を受けることに。これ自体カンニングできてしまうような気がしますが・・・。「55(州番号)-160(学校番号)-042(生徒番号)」のようになっています。
ここまでは「想定内」ですが、日本とは決定的に異なる慣習がありました。それは、生徒が登校してくる前に保護者や兄弟が教室に入って、自分の子供の机に飾りつけをしたり、激励のメッセージカードを置いたり、花を飾ったりすることです。そのことを知っている生徒もいれば、知らない生徒もいるのでちょっとしたサプライズ的な意味合いもあるみたいです。
↓こんな感じ。
いやいや、教室の掲示物は全て剥がすなど徹底しているのにメッセージカードは不正だろ!!と突っ込みたくなりますが、笑って見ておくことにしましょう。
もうちょっと気合が入ると↓こんな感じ。
机にタパクロス敷いたら文字が書きにくくて仕方ないと思うんですがね・・・
極めつけはコレ↓
もうね、本人は有難迷惑だと思うんだけどね。これは相当なプレッシャーだわ(笑) こんなに花を周りに飾られたら邪魔だと思うし気が散ると思うの。しかも周りの机は飾りつけをしていないから目立つし!
まあ、我が子の将来を決定づける大切な試験だから気持ちは分からないでもないけど、なんだか厳密に行われているのかそうでないのか、イマイチ理解できませんでした。
8時。生徒入室。
▲自分が受験する教室の前に番号順に整列
▲何人かの保護者が激励のため学校に来ています。
▲手ぶらで入室します。
というわけで、初日は英語の試験。聞き取りのテストもあるので試験監督以外は入室できません。試験監督は別の学校の先生が行いますが、聞き取りのテストだけはいつもの8年生の先生が読みます。内容はゆっくりと読まれる英文を聞き、それを書き取るというもの。外で聞いていたら、同じ単語を何回も読む先生はいるし、超スローペースで読む先生もいるし、既にこの段階で全国統一ではない気がしています。
あしたは数学の試験。毎年の問題傾向は把握していますが、今年はどんな問題が出題されるのか楽しみです。
【待望の荷物到着】
一時帰国中にEMSで荷物(おもに日用品や食料品)を別送しました。いつもなら2週間程度で到着するはずが、追跡調査を見ても首都の税関を通過した後、なかなかポポンデッタに到着しない。「これは。もしや、やられたか!?」と思い郵便局に問い合わせて1週間。「いま、アロタウの郵便局にあるみたい」とのこと。
「え?アロタウって、方向全然違うじゃん!」と思いましたが、荷物が無事と聞いて一安心。
▲アロタウ。ポートモレスビーから片道400km。往復で800kmも余計な旅をしてきた荷物・・・
それから3日目の今日、街を歩いていたら顔馴染みの郵便局のお姉さんに「荷物が届いたよ!」と声を掛けられたので、ルンルンで取りに行きました。配達の制度はありません。
▲無事で何より。
日本を出発して25日。損傷もなければ、開けられた形跡もなし!関税も掛かりませんでした。時間は掛ったけど合格!