8/7(月)から1週間、PNGのNational Book Weekでした。レスレクション小学校でもそれに伴うイベントが行われました。
本に接する機会が極端に少ないこの国において、本は大変貴重なものです。小学校では教科書は支給されず、辞書は売っていても町の本屋さんには子供が読むような本はほとんど売られていません。そもそも本屋さんの規模も小さいので、お目当ての本は首都に行かないと手に入れることは不可能です。パプアニューギニアには公立図書館は5つしかなく、まだまだ国民に本が浸透している状況とは言えません。大学生ですら、パプア人の書いた書物を読んだことがないという学生がほとんどです。
そのような状況の中、このイベントは「本を読むことの大切さ」について、先生や教育省のゲストがスピーチしておりましたが、子どもたちは3分もしないうちに飽きてお喋りに夢中でした。そりゃ、読書もしたことがない子供たちには抽象的で難しい話だったに違いありませんから、仕方のないことですね。
▲National Book Week 過去の各年のスローガン
▲大金をかけて各クラスに本棚導入。本棚作ったらそこから盗んでいく生徒が多いので個人的には反対。でも入れる本が1冊もないからいいか(^^;)
▲でも生徒はご満悦
▲教室には本棚が来る!とうことで盛大に飾り付け。そのままゴミになる。誰も片付けない・・・
▲本は1冊もない。ただの置物に。
▲そして集会の後はゴミの山。先生に「これがダメなんだよ」と言っても「来週掃除させるから」でおしまい。
▲生徒を早く帰らせて先生で昼食。誰のためのNational Book Weekなのか分かりません。こういうお金で本が数冊買えるのに・・・。